パナソニック エレクトリックワークス社の「街演出クラウドYOI-en」が、2023年12月9〜17日にかけて横浜スタジアムで開催されるイルミネーションイベントで採用された。開催期間中の17〜21時に体験できる。
2023年12月9〜17日にかけて横浜スタジアムで開催されるイルミネーションイベントで、街のあかりによってイベント入口の賑わいを演出する仕掛けとして、パナソニック エレクトリックワークス社の「街演出クラウドYOI-en(ヨイエン)」が採用された。
スタジアム入り口「ドリームゲート」前にYOI-enを活用したフォトスポット「YOI-en Studio(仮称)」を設置。イベント開催期間中の17〜21時に無料で体験できる。
YOI-enは、インターネット経由で照明演出システムを制御し、遠隔操作や広域、多拠点にまたがる演出を可能にするクラウドサービス。多様な色が出せるフルカラーLED照明を街の照明設備として整備し、クラウドと接続することで、夜の街を舞台にさまざまな光の演出が可能になる。
今回設置したYOI-en Studioは、YOI-enによりセンサーと照明をつなぎ、検知した衣服の色やジェスチャーに合わせてライティングの色や音楽を変化させる。演出パターンは全13種類を用意した。
利用者がフォトスポットに入ると、センサーが胸から腹部にかけての服の色を読み取り、色に合った演出を再生する。その場で右腕を横に伸ばすと演出を変更できる。周囲が暗いと服の色を検知しづらくなるため、待機状態の際に白い光を当てて明るさを確保。また、服の色に合うだけでなく、スマートフォンできれいに撮影できるよう、明るさや光の当て方を工夫したという。
広域に賑わいを広げていくのもYOI-enの特徴の1つだ。フォトスポットでのアクションを起点に、ゲート前のライトアップと、フォトスポット正面の樹木のライトアップが連動する。さらに、ゲート前の導線上には、フォトスポットと連動して影の色が変化する演出も行う。空間の一体感を演出しながら、スタジアムの前を通る人の流れをイベントへ誘導する仕掛けだ。
YOI-en Studioは実証段階にあり、パナソニック エレクトリックワークス社は今回のイベントを実証実験と位置づけている。担当者は「今後は観光地や商業施設の常設のライトアップと合わせて、夜のフォトスポットとして提供することを検討している」と話した。
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