もう1つは、産業分野に特化した非GPS型小型ドローン開発を手掛けるLiberaware(リベラウェア)の軽量小型ドローン「IBIS(アイビス)」を用いたサービス。設備内の配管やダクト、煙突、箱桁といった狭小空間を飛行し、動画撮影や3Dモデル(オルソ画像、点群データ、メッシュデータ)など、多様な成果物の納品に対応する。
“屋外”用は、国産産業用ドローンメーカーACSLの「蒼天」によるサービスを展開。蒼天は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「安心安全なドローン基盤技術開発」事業で開発され、不正操作やデータ漏洩(ろうえい)への対策に秀でた国産ドローン機体だ。サービスでは、動画撮影や3D生成など、多様なアウトプットを提供する。
3Dレーザースキャナー計測では、中国シャイニング3Dの「EinScan(インスキャン)HX」を使ったデモを行った。インスキャンHXを採用した理由をブース担当者は、「ハンディタイプながら高精度かつ高解像度で測定できるため、多様な対象物の計測ニーズに応えられる」と説明した。
住重アテックスは他にも、ライカジオシステムズ製品のスキャナー搭載マルチステーション「Leica Nova MS60」やレーザースキャナー「Leica RTC360」「Leica ScanStation P16」に加え、カナダのCreaform(クレアフォーム)製ハンディタイプスキャナー「MetraSCAN 3D」(クレアフォーム社)などを保有している。ブース担当者は「ごく近距離から超遠距離までの測量に対応できるラインアップだ」と自信を示した。
また、こうした3Dレーザースキャナーの測定解析事例として、廃液焼却炉のれんが減肉量を示す2Dコンタ図(等高線図)、反応容器減肉量測定、天井クレーン更新工事に伴う干渉確認、インフラ設備測定(ダムや200メートル級の煙突)などをパネル解説した。
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