京急電鉄とJR東日本は、京急線「品川」駅の地上化に伴い、高層駅ビルなど3棟に建て替える計画を進めている。
京浜急行電鉄と東日本旅客鉄道は2023年8月29日、京急線「品川」駅を28階建ての駅ビルなどに建て替える「品川駅街区」の開発計画を明らかにした。開発計画は、国家戦略特別区域会議のもとに設置された東京都都市再生分科会で、都市計画の手続きが始まっている。
計画地は、東京都港区高輪三丁目、港南二丁目各地内で、敷地面積は約3万3500平方メートル。JR東日本が事業主体の北街区と京急電鉄による南街区(a,b)の3街区に分割し、総延べ床面積は約27万4300平方メートルとなる見込み。
3街区のうち、北街区は、オフィスや店舗、駅施設から成る地下3階/地上28階建て(高さ約150メートル)、延べ床面積約16万5000平方メートルの建物を2025〜2030年度の工期で建設する。
南-a街区は、事務所、店舗、宿泊施設、集会所で構成し、建物規模は地下2階/地上28階建て(高さ約150メートル)、延べ約20万1000平方メートル。工期は2025〜2036年度。南−b街区は、事務所や店舗とし、地下1階/地上9階建て(高さ47メートル)、延べ約8300平方メートルで、2030年度の着工、2032年度の完成を目指す。
プロジェクトでは、京浜急行本線の連続立体交差事業で整備される京急線品川駅の鉄道施設が建物内に配置される計画で、同時に東西・南北方向の歩行者ネットワーク強化など都市基盤整備も行う。
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