大和ハウス工業とNTTデータは、地域金融機関一行と共同で、住宅ローン業務のDXに向けた実証実験を開始する。コミュニケーションのデジタル化や住宅ローン申込情報の電子化などについて検証する。
大和ハウス工業とNTTデータは2023年4月、地域金融機関一行と共同で、住宅ローン業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた実証実験を同月に開始すると発表した。
同実験では、専用のWebページやアプリなどを介して審査状況などを共有し、リモート面談やチャットなどを実施する。住宅事業者は従来、金融機関に対して電話により申込人の審査状況などを確認しており、双方にとって負担となっていた。
また、NTTデータが開発した預貯金照会電子化サービス「pipitLINQ(ピピットリンク)」の情報伝送機能やネットワークを活用。複数の金融機関と住宅ローン申込に関する情報を連携することで、申込書を複数枚記載する工程を削減する。
さらに、マイナンバーカードやマイナポータルAPIも活用する。これらにより住宅ローン情報を自動で入力できるため、申込人による記入、入力作業や金融機関による申込内容の確認作業が不要となる。
両社は今後、住宅事業者や金融機関の参画を募る。また、将来的には、マイナンバーカードを用いた個人属性情報や公的書類の連携、損害保険会社との連携による火災保険販売のデジタル化、住宅事業者の顧客管理システムとの連携などへの対応を目指す。
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