シムトップスは、建設業におけるアナログ業務に関する課題について、2023年2月に建設業の現場監督109人に対してインターネット調査を実施。結果を公開した。
シムトップスは、建設業におけるアナログ業務に関する課題について、2023年2月に建設業の現場監督109人に対してインターネット調査を実施。その結果を公開した。
「Q1」では、現場監督の89%が、働く中で非効率さを感じる業務が「非常にある」または「ややある」あると回答した。
「Q2」の非効率さを感じる業務は、「写真台帳の作成と送付」と「撮影忘れや記録漏れ」が50.5%、「書類の持ち運び」が48.5%という回答だった。Q3では、その他の非効率さを感じる業務として、「行かなくても良い現場の打ち合わせ」や「ずっと工事に立ち会っていないといけないこと」など65の回答を得た。
「Q4」では、約5割の企業から、現場の報告書の電子化システムが未導入との回答を得たが、「Q5」では36.5%がシステムの必要性を「非常に感じる」、51.9%が「やや感じる」とし、未導入企業の約9割が導入の必要性を実感していることが明らかになった。
「Q6」では、未導入企業の現場の報告書の電子化システム導入のハードルは、「紙やエクセル文化からの脱却」40.4%が最多、次いで「システム導入後の現場での浸透」38.5%という回答となった。Q7ではそれ以外のハードルとして、「導入する金額が高い」や「使う人の知識不足」などの32の回答を得た。
「Q8」では、未導入企業に対して「システムを導入したら欲しい機能」について尋ねているが、「報告書や図面や資料、写真などの一元管理機能」が57.7%、「図面・写真への書き込み機能」が57.7%という回答となった。
「Q9」では、86.2%の現場監督が、建設業における2024年問題に危機感を感じていることが分かった。「Q10」では、危機感の内容として、「人材不足の深刻化」が64.9%で最多であった。
シムトップスは、今回の調査結果について「多くの現場監督が、働く中で『写真台帳の作成と送付』や『撮影忘れや記録漏れ』などといった業務に対して、非効率さを感じている」「現場の報告書の電子化システム導入はすべきであると考えている現場監督は多い」とまとめている。
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