マンションリサーチでは、東京都23区以外にも、神奈川県横浜市/川崎市、埼玉県さいたま市、千葉県千葉市の販売価格も分析している。
分析レポートによると、いずれのエリアも在庫数は増加傾向にあるが、コロナ前の水準にまでは戻っていない。在庫回転率もコロナ前と比べると高く、いまだに需要が多い。さらに平均価格改定数は、変動があるものの増加傾向で、売主側の強気な姿勢が軟化。この動きは東京23区とは異なっているが、本来であれば在庫数が増えれば価格改定も増えるのが市場原理のため、横浜市や川崎市、さいたま市、千葉市はトレンドに沿った動きとなっている。
需要と供給の観点では、1都3県都市圏の中古マンションは、価格下落の圧力が働いているが、価格はいずれも横ばい基調にあるものの高い水準で推移している。一方で在庫数の増加に伴い、強気な取引姿勢は緩やかになりつつあるが、東京都23区だけでは依然として価格改定数が少ないことから売主側の強気な姿勢が継続しており、今後の東京都23区の価格形成に大きな影響を与える可能性があるとまとめている。
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