三井不動産レジデンシャル、東急不動産、東京建物、野村不動産、三菱地所レジデンス、清水建設の6社が、東京都中央区豊海町で計画していた豊海地区の再開発プロジェクトが着工した。構想では、新棟に2077戸の住宅をはじめ、店舗や区民館、診療所、保育所などの生活利便施設が入居するという。
三井不動産レジデンシャル、東急不動産、東京建物、野村不動産、三菱地所レジデンス、清水建設の6社は2023年2月27日、東京都中央区豊海町で進める豊海地区市街地再開発組合施行の「豊海地区第一種市街地再開発事業」が2023年1月4日に着工したと発表した。設計・施工は清水建設、工事監理者は安井建築設計事務所・清水建設JVで、竣工は2027年6月下旬の予定。
豊海地区第一種市街地再開発事業は、都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅徒歩10分に位置する東京都中央区豊海町41番の区域面積約2.0ヘクタールを対象とした再開発プロジェクト。「新しい都心ライフスタイル」を実現するさまざまな都市機能を導入し、高い利便性と憩いを備えた住環境の創出を目指す。
鉄筋コンクリート造で、地下1階・地上54階建て2棟の新棟は、総戸数2077戸を予定する住戸以外に、低層部には店舗や区民館、診療所、保育所などの生活利便施設が入居する。2階と3階、51階、52階には共用施設を集約し、コロナ禍以降に定着した在宅ワークに対応可能な個室ブースやミーティングコーナー、テラススペースを配した多機能ラウンジの他、浜離宮を望むフィットネス、2層吹き抜けの開放的なビューラウンジなどを配置する。
住戸の間取りは1LDK〜4LDKで、専有面積は30〜150平方メートル。新棟の総延べ床面積は約22万6121平方メートルとなる見通し。
また、現在は防潮堤の堤外地となるエリアを堤内化するため、豊海小学校や豊海幼稚園敷地の南西側の防潮堤を整備する中央区清澄通りのスロープについては、防潮堤を整備する東京都と連携し、敷地豊海運動公園と一体感のある約1100平方メートルのこども広場、豊海運動公園に続く約2180平方メートルのオープンスペースなど、多様な地域活動に利用できる空間を整備。盆踊りなどの内の防潮堤を整備して、地域での防災性向上に貢献する。
エリアでの人口増加にも対応する目的で、2階に設置する集会所やキッズルームといった一部共用施設を地域に開放する。外構部には、約3100平方メートルの地域交流広場、隣接する地域イベントにも活用し、地域に開かれた多彩な空間を創出し、地域コミュニティーや交流拠点の形成を目指していく。
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