第一ビルサービスは建物内の感染対策をより最適化するため、感染リスクを“見える化”するシステムとして、建物環境感染リスクマネジメント「りすくま」をリリースした。
第一ビルサービスは、建物内の感染対策をより最適化するため、感染リスクを“見える化”するシステムとして、建物環境感染リスクマネジメント「りすくま」をリリースした。
「りすくま」は、建物内の接触面(人が触れる場所:ドアノブ、手すり、トイレなど)の環境の状態と、建物内の空間の状態を数値化するためのシステムだ。接触面から採取したサンプルの「細菌数」するほか、建物内の「CO2値」と「換気状況」と「在室人数」からデータ分析を行う。環境の状態のデータと空間の状態のデータを組み合わせ、建物内の感染リスクを見える化し、分析したデータに基づきリスクを5段階で色分けした「りすくまっぷ」を作成する。
5段階の色分けのうち、「感染リスクが高い」と認定されるエリアについて、感染リスクの最小化を目指す改善策を検討する。「感染リスクが低い」と認定されるエリアとのバランスを踏まえ、建物全体一様ではなく必要な部分に必要な対策を提案する。
同社は、ビルメンテナンス業務をはじめとした建物管理業務で培ったノウハウを生かし、医療施設において清掃業務、建物総合管理業務を展開。2020年4月には感染管理システムに特化したプロジェクトチーム「:Team Medical IC」を社内で組成し、感染対策アプローチの研究に継続的に取り組んでいた。今回のシステムは、単なる病院清掃の枠内での感染管理にとどまらず、医療の域にまで進化させた感染管理システムを目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.