購入当初から、将来住宅の売却もしくは貸し出しを考えていたかを聞いたところ、全体で31.7%が「はい」と回答しました。住宅タイプ別では、新築マンションで60.1%、中古マンションで46.1%と、“定住”ではなく”住み替え”など先を見据えた購入の動きがみられました。
別の調査で、物件購入時に物件情報以外にあったらうれしい情報を質問したところ、「物件価格や土地価格の相場情報」と答えた人が半数以上いました。物件の付加価値などを相対的に判断しながら購入に踏み切る人が多そうです(「物件購入・賃貸契約時に『不動産会社に求めること』に関する意識調査」発行:アットホーム、2022年6月29日公表)。
一方で売却や貸し出しにあたって不安に感じたことは、「希望する金額で売却・貸し出しができるか」が最多で、次に多かったのは「信頼できる不動産会社を見つけられるか」でした。
住まい探しの際に、最初から最後まで変わらずに重視した仕様や設備を聞くと、新築マンション/中古マンションの1位は「宅配ボックス」で、非対面・非接触で受け取ることができるため、昨今は需要が高まっている設備です。
新築一戸建てでは「食器(洗浄)乾燥機」、中古一戸建てでは「トイレ2カ所」が最重要視される設備ということが分かりました。「トイレ2カ所」は新築一戸建てでも上位で、新型コロナウイルス感染症による家庭内感染の防止、快適なテレワーク環境などを目的に各階にトイレの設置を希望するといったケースもあるようです。
今後も首都圏を中心に、不動産価格の高騰は継続していくと予想されており、さらに値上がりや景気の先行き不安から購入の買い控えや条件見直しの動きもうかがえます。
一年間にわたり、不動産業界のAI活用や技術革新、市況データなどについて連載をしてまいりましたが、今回が最終回となりました。過去の記事も含め、お読みいただいた方々の何かのお力になれていれば幸いです。
これからもアットホームは、不動産にかかわる全ての方のお役に立つために、サービスや情報のご提供を進めてまいります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.