日立ソリューションズは、MicrosoftとMixed Reality(MR)デバイスの「Microsoft HoloLen 2」のソリューションバンドル販売パートナー契約を締結した。企業の課題解決につながるアプリケーション開発や導入または運用負荷の低減を実現することで、MR活用の拡大に貢献していく。
日立ソリューションズは2022年12月19日、Microsoftと同社のMixed Reality(MR)デバイス「Microsoft HoloLen 2」のソリューションバンドル販売パートナー契約を同年7月1日に締結し、12月19日から販売開始したと発表した。
建設業や製造業、医療分野では、労働人口減少による作業の安全や品質の確保、熟練者の技能継承が問題となっている。そうしたなか、スマートグラスなどのウェアラブルデバイスによって、諸課題を解決したいといったニーズも高まっている。
しかし、スマートグラスを効果的に活用し、作業効率化や生産性の向上、安全性の確保を図るには、機器導入から、用途ごとのアプリケーション開発、現場での運用まで、ハードウェアとソフトウェアの各べンダーとのやりとりの管理工数やアプリ開発の技術力、コスト削減がハードルとなっていた。
日立ソリューションズではこれまで、医療分野での教育支援ツールをはじめ、製造・建設での作業支援や保守点検支援など、MR技術を活用した複数のソリューションを実用化してきた。
今回は、HoloLens 2のソリューションバンドル販売パートナーとして、デバイスとともにワンストップで、HoloLens 2と日立ソリューションズのMR/ARソリューションを提供し、企業が抱えるさまざまな課題の解決につなげていく。
HoloLens 2は、Microsoftのヘッドマウントディスプレイで、複合現実ウェアラブルコンピュータとも呼ばれる。近年、各社から発売が相次ぐPCやスマートフォンとの連携を必要とするVRデバイスとは違い、本体にはCPUやGPUに加え、ホログラフィック・プロセッサが内蔵されているため、単体で機能する。
両社の連携により、日立ソリューションズが提供できるようになるのは、「Microsoft Dynamics 365 Remote AssistとHoloLens 2による保守業務効率化」の他、xR技術で建物や設備の維持管理に関する作業状況を可視化する「都市/建物向けxRトータルソリューション」、Microsoft HoloLensとデバイス管理を行うIntuneの導入支援サービス、PTCの製品ライフサイクル全体をマネジメントする「Windchill」やCADデータをVRに変換する「Vuforia」PLMソリューションとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.