バイオディーゼル燃料の建設機械への利用を実証実験で検証、戸田建設ら導入事例

戸田建設は、高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会や未来樹、アクティオとともに、作業所の温室効果ガス排出削減対策として、バイオディーゼル燃料を軽油に30%混合した燃料(B30燃料)を建設機械に利用する実証実験を行っている。

» 2022年12月29日 07時00分 公開
[BUILT]

 戸田建設は、高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会や未来樹、アクティオとともに、作業所の温室効果ガス排出削減対策として、バイオディーゼル燃料を軽油に30%混合した燃料(B30燃料)を建設機械に利用する実証実験を行っていることを2022年12月27日に発表した。

バイオディーゼル燃料を軽油に30%混合したB30燃料を使用

 バイオディーゼル燃料は、天ぷら油などの植物性廃食用油を原料としているため、バイオディーゼル燃料100%(B100燃料)を利用すれば排出するCO2はゼロとカウントされる。しかし、建設機械メーカーは、B100燃料の利用を想定しておらず、機械保証の範囲外となっており、B100燃料を建機に活用することは浸透していない。

 そこで、戸田建設などは、バイオディーゼル燃料を軽油に30%混合したB30燃料を建機に利用する実証実験を行い、エンジンに与える影響を検証し、建機でのバイオディーゼル燃料の普及促進を目指す。

 今回の実証実験では、戸田建設 九州支店が熊本県菊池郡菊陽町で開発を進める「スポーツクラブ ルネサンス 光の森24(仮称)新築工事作業所」で、2023年1月末〜2月末(約1カ月間)にわたり、鉄骨・スタッド溶接用発電機にB30燃料を利用する。B30燃料の利用量は約2000リットルで、高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会が推奨するバイオディーゼル燃料「ReESEL」を使う。

「(仮称)ルネサンス 光の森」の完成パース(左)と利用する発電容量45KVAの発電機(右) 出典:戸田建設プレスリリース

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