国際航業、神田川上空を活用したドローン実証実験を実施ドローン

国際航業は、中央大学手計研究室、東京都中野区および東京都と共同で、中野区神田川の上空を活用したドローンの実証実験を実施した。ドローンによる物流や点検、監視に向けた基礎調査を目的としている。

» 2022年12月14日 08時00分 公開
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 国際航業は2022年11月8日、中央大学手計研究室、東京都中野区および東京都と共同で、中野区神田川の上空を活用したドローンの実証実験を実施したと発表した。

 同実験は、都市部の河川上空におけるドローンの物流や河川施設の点検、監視といった用途に向けた基礎調査を目的として、2022年10月24日に実施された。

実証実験の実施区間 実証実験の実施区間 出典:国際航業プレスリリース

 実施区間内の護岸や橋といった施設を対象とし、ドローン「Skydio2」による空中写真を撮影した。

神田川での実証実験の様子 神田川での実証実験の様子 出典:国際航業プレスリリース
Skydio2で神田川を撮影する様子 Skydio2で神田川を撮影する様子 出典:国際航業プレスリリース

 また、国際航業の3次元空間解析クラウドサービス「KKC-3D」を用いて撮影した写真から3次元データを生成し、同社が独自開発した3次元点群モデルビュアツールにより視覚化した。

KKC-3Dで生成した3次元モデル KKC-3Dで生成した3次元モデル 出典:国際航業プレスリリース

 河道の空間情報に加えて、近くの電柱や電線、柵、道路標識、植生といった情報も同時に取得することで、ドローンの航路や離着陸地点などの検討に活用できることを確認している。

 同社は今後、河川施設点検などのメンテナンスにどう活用できるかといった点も含めた検討を進める。

 なお、今回の実証実験は、国土交通省の「河川上空を活用したドローン物流のさらなる活性化に向けた実証実験」に採択されている。このため、今回の実験成果は、関係者に対する今後のフィードバックなどにも用いられる予定だ。

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