長谷工コーポレーションら3社は共同で、マンション専有部向け全館空調熱交換気システム「withair CUBE」を開発した。ルームエアコン1台で住戸全体の空調管理し、加湿・空気清浄機能も完備した。
長谷工コーポレーション、プライムライフテクノロジーズ、パナソニック建設エンジニアリングの3社は共同で、住戸内の空調管理をルームエアコン1台で行うことのできるマンション専有部向け全館空調熱交換気システム「withair CUBE(ウイズエアーキューブ)」を開発したことを発表した。
同システムではパナソニックの空調機器をベースとし、長谷工のマンション建築・設備のノウハウをシステムに反映しており、パナソニック建設エンジニアリングがシステムの設置工事を行う。長谷工の賃貸マンション・プロジェクト「サステナブランシェ本行徳」の一部住戸にて採用予定で、改修完工時期は2023年春ごろになる見込みだ。
「withair CUBE」では熱交換システムにより住戸内でほぼ均一な温度環境を実現できるため、ヒートショック対策や熱中症対策にも効果が期待できる。また、給気する際に住戸内へ侵入する花粉やホコリの侵入をHEPAフィルターにより防止し、清浄化しながら空気を循環できるなどの空気清浄機能も完備する。
長谷工技術研究所内の住宅実験棟に実験住戸を設置し、同システムの粉じん除去実験を行ったところ、システム運転開始後20分で90%超、40分で99%超の粉じんの除去が確認できた。
将来的には設置後の専門業者によるメンテナンスが不要かつ自動給排水を可能にする「遠心破砕加湿方式」を採用する予定で、より少ない水量、少ない消費電力で加湿可能になるということだ。
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