三菱地所は、乃村工藝社とともに、林野庁の補助事業「令和4年度 内外装木質化等の効果実証事業」に採択されたプロジェクトで、「無垢材などを用いた内装空間によるリラックス効果」を検証する。
三菱地所は、乃村工藝社とともに、木構造進行と日本住宅・木材技術センターが募集した「令和4年度 内外装木質化等の効果実証事業」(林野庁補助事業)に共同で応募したテーマ「無垢材などを用いた内装空間によるリラックス効果」が採択され、実証実験を開始したことを2022年10月31日に発表した。
国内の企業では近年、テレワークと出社を併用したハイブリッドワークの普及により、オフィスには、仕事場として機能し、コミュニケーションを図る場としても居心地が良い空間が求められている。
今回の実証実験では、オフィスの内装空間を対象に、無垢材などが人にもたらす効果を科学的に実証し、無垢材などの新たな付加価値を調べることで、非住宅市場における国産木材活用機会と活用量を増やすことを目的としている。
具体的には、音への効果に注目し、まず素材(無垢材と非木材)や厚みの違いで、吸音性と反響性を測る。次に、その中で差異が大きい素材を使用した2台の実験ブースで、利用者の生理反応を計測して新たな価値を発見する。
なお、学術指導は、東京大学大学院 農学生命科学研究科 恒次祐子教授が担当し、可聴・非可聴領域音調査は、神奈川工科大学 情報学部 上田麻理准教授が担い、リラックス効果測定調査は、WINフロンティアの協力を受け、2023年2月以降も継続して実証を行う予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.