――MST 110CRとMST 110Cの違い
村中氏 MST 110CRは、車両上部の全旋回(360度回転)に対応するクルクルキャリアシリーズの1つで、MST 110Cと同様にオフロード法2014年基準に適合するカミンズ製の「QSB6.7エンジン」やオートデセル機能、HSTスピードモードを搭載しているだけでなく、荷台の素材にHARDOX、キャブの構造にROPS、電子制御ジョイスティックコントローラーも同じように採り入れている。
さらに、走行速度は18%、運転席右側の視界は70%とそれぞれの性能がアップ。バックカメラも標準装備することで死角を可視化し、運転時の安全性を高めている。
以前は、車両の昇降に利用するステップの位置が影響して、車両の下部にオペレーターが入る際に、作業員が頭部をぶつけることがあったが、MST 110CRはステップを改良し、車両の下にもぐるときに衝突しにくくなっている。また、荷台のロック構造は、バータイプからピンタイプに変更し、ロックした状態で荷台を下ろしても、ピンタイプのロックのみが破損し機体が損傷しない。
ちなみにMST 110Cの運転質量は14.2トンで、最大積載量は11トン。サイズは3.54(幅)×3.16(高さ)×6.42(長さ)メートル。走行速度は、「高」モードで時速10.5キロ、「低」モードで時速7.5キロ。燃料タンク容量は266リットル。
MST 110CRの運転質量は16トンで、最大積載量は11トン。サイズは3.65(幅)×3.28(高さ)×6(長さ)メートル。走行速度は、「高」モードで時速11.8キロ、「低」モードで時速7.6キロ。燃料タンク容量は300リットル。
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