東急建設は、生物多様性の保全を目標に掲げた団体「企業と生物多様性イニシアティブ」に参画した。今後は気候変動などの社会課題解決に向け、技術開発やさまざまな取り組みも進めていく。
東急建設は、生物多様性の保全を目指す団体「企業と生物多様性イニシアティブ(Japan Business Initiative for Biodiversity、JBIB)」に参画したことを2022年6月22日に発表した。
JBIBは、多様な企業が共同で研究を進めることで、単独の企業活動のみでは成し遂げられない成果を生み出し、国内外における生物多様性の保全に貢献することを目的に2008年に設立された。
一方、東急建設グループは、気候変動への対応を重要課題の1つとしており、2030年を到達点とする長期経営計画で、「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」を目標とした。
さらに、都市緑地の創出に伴う二酸化炭素吸収源の確保や生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR、Ecosystem-based disaster risk reduction)など、生物多様性保全への貢献に関しては、脱炭素や防災・減災で重要な取り組みと認識している。
加えて、2018年には、技術研究所内に自然環境が持つ機能を活用したグリーンインフラの実証施設を設置し、環境保全技術の検証を行っている。
今回は、JBIBへ参画することで、生物多様性に関する先進的な情報を幅広く迅速に取り入れ、企業やステークホルダーとの対話と連携を図り、グリーンインフラ※1関連技術など、生物多様性保全技術の導入を推進する。
※1 グリーンインフラ: 自然環境が有する機能(防災・減災、生物多様性の保全など)を活用し、持続可能な地域づくりを推進する考え方。
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