キンコーズ・ジャパンは紙図面の「CADデータ化サービス」を開始した。紙の図面や過去にPDF化したが活用できていない図面画像をCADデータに変換できる。国が推奨するSXF形式での納品も可能。
キンコーズ・ジャパンは2022年6月20日、紙図面の「CADデータ化サービス」を開始した。同社は企業内に蓄積された大量の紙文書を電子化し業務フローの見直しを支援する「文書電子化サービス」を展開しているが、今回は内容を拡充し、オフィスに眠っている紙の図面や、過去にPDF化したが活用できていない図面画像をCADデータへ変換できるようにした。
同サービスでは、顧客が扱うCADソフトに適応したさまざまなフォーマットの変換に対応した。互換性が高いことから国が推奨しているSXF形式での納品も可能だ。対応フォーマットはDCZ、SXF、DXF、DWG、JWWで、スキャニング費用+管理費(スキャン費用の20パーセント)は、A1サイズの図面に変換した場合1枚につき8800円からとなる。
図面は土木・建築物、製品や部品などの設計図として欠かせないが、国土交通省が推進する「CALS/ES」(電子調達システム)の普及と自治体のデータ化推進の拡大により、「設計会社、建物管理会社、店舗を持つ企業などでCADデータ化のニーズが高まっている」と同社。特に20年以上前などに完工した建物の場合、紙の建築図面が残されている場合が多いという。
こうした状況を受け同社は、紙図面からのCADデータ化サービスに加え、CADデータをクラウドストレージに安全・便利に一元管理できるワンストップソリューションを開発。顧客の「CALS/ES対応」「BCP対策(非常時の業務継続)」「オフィスのスペースコスト削減」「検索機能などによる生産性の向上(業務効率化)」を支援するとしている。
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