東急建設は、脱炭素社会の実現を目指し、ESR東扇島ディストリビューションセンター新築工事の作業所で利用しているクレーンに、リニューアブルディーゼル(RD)の使用を開始した。今回の取り組みは建設業界初だという。
東急建設は、脱炭素社会の実現を目指し、ESR東扇島ディストリビューションセンター新築工事の作業所で利用しているクレーンに、リニューアブルディーゼル(RD)の使用を開始したことを2022年4月20日に発表した。
RDは、廃食油や動植物油などを原料として製造されており、重機に使用することでライフサイクルアセスメントベースで約90%のCO2排出量削減となる環境配慮型の燃料。
具体的には、RDはリニューアブル燃料の一種で、リニューアブル燃料には、RDとSAF(Sustainable Aviation Fuel)があり、生成過程が同じでRDより軽量のSAFは、航空機用のジェット燃料としても使用されている。リニューアブル燃料は、既存の重機や機器設備にそのまま使用することができるドロップイン型燃料のため、エンジン改修や追加設備投資の必要がない。
加えて、ディーゼル燃料に比べ排出ガス微粒子が微量であるため、重機やトラックなどの排ガス浄化装置交換が減り、排出ガス微粒子を除去するアイドリングも短時間となり、エンジンへの負担が少なく、メンテナンスコストの削減も見込まれる。さらに、脱炭素施策に関する導入コストを抑え、CO2排出量のカットにも役立つため、利用拡大が期待される。
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