RULO Pro GRS2Mは、4種のセンサーと独自のSLAM技術により壁際まで接近して床面全体を効率的に清掃する機能を搭載している他、紙パック式のごみ捨て方式※1を採用するなど、使い勝手に配慮した設計となっている。4種のセンサーはレーザーセンサー、赤外線センサー、超音波センサー、バンパーセンサー。
※1 紙パック式のごみ捨て方式:石など質量の大きいごみは前方のダストボックスで集じん。
さらに、LTE回線によるメール通知機能など、従来モデルの長所を踏襲しつつ、従来モデルと比較して検知範囲を約7倍に高めた長距離レーザーセンサーを搭載することで、エントランスホールや会議場といった大空間の清掃に対応している。
RULO Pro GRS2Mで清掃エリアをティーチングさせる際には指定のエリアを走行させる必要がある。なお、東京ミッドタウン八重洲に導入するRULO Pro GRS2Mはカスタマイズされた特注品だという。
THOUZERは、可搬重量が120キロの運搬ロボットで、認識した作業者を自動的に追従し、荷物の搬送を支援する。最大速度は時速7.5キロで、狭幅通路(直線80センチ、コーナー100センチ幅)にも対応しているだけでなく、段差や坂道、小雨でも動かせ、建屋間など屋内外でも使える。
ロボットサービスの先行体験会では、RULO Pro GRS2MとTHOUZERのデモンストレーションが披露された後、Riceを用いたデリバリーサービスが公開された。
Riceを用いたデリバリーサービスでは、日本橋室町三井タワーの地下1階に設置された充電ステーションで待機していたRiceが、11階のオフィスへ荷物を届け、再び地下1階の充電ステーションに戻るといった一連の流れを行った。
具体的な手順は、まず、三井不動産のスタッフが、専用アプリでRiceを予約し、地下1階に配置されたRiceにUBER EATSの配達員が品物をセット。次に、Riceは、地下1階を出発し、エレベーターに乗り、降りる階の11階を指定。
続いて、11階で降り、共用部の廊下を走行し、専有部のオフィスに到着して、ワーカーが品物をRiceから取り出す。最後に、自動ドアを通過して、エレベーターを利用し、地下1階の充電ステーションに戻った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.