三井ホームは、東京都稲城市百村で、「稲城プロジェクト」として開発を進めていた新築木造賃貸マンション「MOCXION INAGI」が2021年11月に完成したことを発表した。MOCXION INAGIに設置された各部屋の賃貸価格は、東京都調布市の賃貸マンション価格と同水準に設定されており、東京都稲城市の賃貸マンション価格より約30%高いが、遮音性やデザイン性、高級感を評価され、2021年12月8日時点で、全住戸の9割で入居の申し込みを受けている。
三井ホームは、東京都稲城市百村で開発を進めていた新築木造賃貸マンション「MOCXION INAGI(モクシオンイナギ)」が2021年11月に竣工したことを発表した。同年12月8日には、MOCXION INAGIで完成現場見学会を開いた。
会場では、三井ホーム 施設事業本部 事業推進室 営業推進グループ長 事業推進グループ長 依田明史氏と同社 技術研究所 研究開発グループ長 太田啓明氏が、MOCXION INAGIの入居申し込み状況を紹介した後、モデルルームの510号室と101号室や住戸の研究に使用するクオリティーラボの509号室、410号を案内した。
三井ホームの依田氏は、「当社では、MOCXION INAGIの入居希望者向け内見会を2021年12月にスタートし、2021年12月8日時点で内見会の参加申し込みは200人に達しており、賃貸用の47戸(モデルルームとクオリティーラボを除く)のうち45戸で入居の申し込みがある。入居理由としては、“稲城市で賃貸物件を探していた”や“木造マンションだから”、“ペットの飼育が可能な点”といったコメントが寄せられている」と語った。
510号室と509号室は5階に位置し、510号室の間取りは3LDKで、リビングダイニングキッチン、浴室、洗面所、クローゼット、収納、トイレ、3部屋の洋室などで構成されている。三井ホームの太田氏は、「510号室は、最上階の角部屋で壁や柱にかかる荷重が天井だけのため、部屋の隅に窓を設けることを実現している」と話す。
続けて、「さらに、14畳タイプのルームエアコン1台を用いて、510号室の各部屋を冷暖房する全室空調を試験的に導入し、開放感を感じられる内観にしている。101号室のモデルルームでも同様の全室空調を搭載した」と述べた。
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