兵庫県姫路市で延べ3.6万m2の物流施設が全面稼働、三菱電機ロジスティクスリテール&ロジスティクス

三菱電機ロジスティクスは、兵庫県姫路市広畑区で開発を進めていた物流施設「広畑グローバルロジスティクスセンター」が2021年8月2日に竣工したことを公表した。広畑グローバルロジスティクスセンターへの投資額は土地賃貸借込みで約88億円。

» 2022年01月24日 13時00分 公開
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 三菱電機ロジスティクスは、兵庫県姫路市広畑区で、2021年8月2日に竣工した物流施設「広畑グローバルロジスティクスセンター(広畑GLC)」が同年12月に全面稼働したことを2022年1月20日に発表した。

「C-TPAT」に準拠したセキュリティを搭載

 広畑GLCは、三菱電機が生産した自動車電動化関連製品を扱い、各地に点在していた外部倉庫の集約による一括保管と横持ち輸送の削減などを目的とした新拠点。加えて、三菱電機姫路製作所広畑工場に隣接するロケーションを生かし、大型けん引車による調達部品のジャストインタイム納入、製品の出荷、輸出入といった各種物流機能を備えている。

 建物は、S造2階建てで、トラック用ランプウェイを搭載し、6台分の海上コンテナ用バース、15台分のトラック用バース、高層自動ラック倉庫、ロボトレイン、自動梱包ライン、高密度ラックなどの設備を導入しており、高効率の保管と運営を実現。さらに、生産性向上に向けた倉庫管理システムやトラックの待機と渋滞抑制に向けたコントロールシステムの導入によって、従業員とドライバーが働きやすい環境に仕上げた。

「広畑グローバルロジスティクスセンター」の外観写真 出典:三菱電機ロジスティクスプレスリリース

 また、年末年始やゴールデンウイーク、夏季休暇など、三菱電機姫路製作所の営業日に準じた休日を除き24時間・土日の稼働で、米国税関国境保護局の制度「C-TPAT※1」に準拠したセキュリティを有し、保税蔵置場の登録や播磨臨海工業地域に立地など、さまざまな利点を持つ。

※1 C-TPAT:テロ行為防止のために、セキュリティ面のコンプライアンスに優れた輸入者に対し、検査率減少などの優遇措置を施す米国税関国境保護局の制度

広畑GLCの概要

 広畑GLCは、S造2階建てで、延べ床面積は3万6477平方メートル。所在地は兵庫県姫路市広畑区富士町1-9で、敷地面積は2万6000平方メートル。保管能力は1万8500パレット。竣工は2021年8月2日で、一部稼働は同年8月17日、全面稼働は同年12月。

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