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» 2022年01月19日 08時00分 公開

屋内建設現場の効率的な進ちょく管理にAI搭載ドローンを活用ドローン

大林組、NTTドコモ、エヌ・ティ・ティ・コムウェアは、屋内の建設現場でドローンを活用し、効率的に工事の進捗(しんちょく)を管理する実証実験に成功した。ドローンが取得した情報から、3Dデータ上の任意の箇所をクリックすると、その場所で撮影した各日の工事写真を閲覧でき、写真検索を自動化して現場の負担を軽減した。

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 大林組、NTTドコモ、エヌ・ティ・ティ・コムウェアは、屋内の建設現場でドローンを活用し、効率的に工事の進捗(しんちょく)管理をする実証実験に成功した。

建設現場を巡回するドローン 建設現場を巡回するドローン 出典:大林組プレスリリース

 建設工事では、作業工程ごとに多くの写真を撮影するが、建屋内で撮影する工事写真は位置情報の判定が困難なため、多くの場合は位置情報を写真管理システムに手入力している。また、同じ位置で異なる日付の写真を比較する場合は、それぞれの日付フォルダから写真を探すため、手間と時間がかかっていた。

 同実証実験は、SkydioのAIを搭載した自律飛行型ドローン「Skydio 2」、NTTドコモが技術検証用に開発したドローン飛行プログラム、NTTコムウェアのドローン点検ソフトウェア「SmartMainTech」シリーズ「KnowledgeMap4D」を活用し、2021年7月15日〜8月3日に、東京都品川区の約500平方メートルの屋内建設現場で実施した。

 現場内の116か所の位置を記憶したドローンが、最大10日間の間隔で計3回撮影し、天候と時間帯が異なる環境で、設定されたルートを正確に自動・自律飛行できることを確認した。取得した3Dデータ上の任意の箇所をクリックすると、その場所で撮影した各日の工事写真を閲覧でき、時系列で比較しやすく、写真検索を自動化して現場の負担を軽減した。

 Skydio 2は、ドローン機体の上下に搭載された計6個のカメラの映像から、周囲の三次元環境と自己位置を推定でき、優れた障害物回避性能を持つ。また、小型で狭小部でも飛行可能だ。さらに、NTTドコモがSkydio 2向けに開発した技術検証用飛行プログラムを用い、多地点を通過するルートの事前設定が可能で、GPSなどの位置情報が取得しづらい環境でも複雑なルートを自動・自律飛行できる。

ドローンの画像から生成され、3D空間に配置された飛行軌跡と撮影点 ドローンの画像から生成され、3D空間に配置された飛行軌跡と撮影点 出典:大林組プレスリリース

 また、KnowledgeMap4Dは、ドローンの飛行軌跡および撮影点を3D空間上に配置できるため、ドローンの撮影画像を3Dデータ化し、3D空間上に工事写真の撮影箇所を反映できる。

工事写真の比較イメージ(左:2021年7月15日、右:同年8月3日の同一建設現場の状況) 工事写真の比較イメージ(左:同年7月15日、右:同年8月3日の同一建設現場の状況) 出典:大林組プレスリリース

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