飛島建設は、山形県米沢市内で、オリエンタルコンサルタンツとともに計画を進めていた「米沢大平小水力発電所」が完成したことを公表した。
飛島建設は、山形県米沢市内で、オリエンタルコンサルタンツとともに開発を進めていた「米沢大平小水力発電所」が竣工し、運転を2021年11月に開始したことを同月24日に発表した。
両社はこれまで、岐阜県中津川市内で2棟、長野県安曇野市内で1棟の小水力発電所を建設し、各発電所の運転を開始している。米沢大平小水力発電所は、飛島建設の発電事業として4棟目の発電所となる。
今回の事業では、地域と密接なパートナーシップを構築し、発電所に新設した水圧管路を地域の灌漑(かんがい)用水路として共用して、既存灌漑施設の劣化箇所に対して入れ替えや補修を行う際に貢献する。そのため、地域の自治体は、将来負担する水路の維持管理費を減らせるとともに、発電施設の維持管理で生じる委託料のカットにつなげられる。
建物は、普通河川である横川に地域の自治体が設けた既存の灌漑用水設備を一部更新・共用し、灌漑用水を発電用水として使用している。さらに、米沢市が日本有数の豪雪地帯であることを踏まえて、発電所の計画と建設では、地域住民や自治体が持つ積雪への知見を生かし対策を施した。
米沢大平小水力発電所は、所在地が山形県米沢市大字大平弥次兵衛前33他で、最大出力は198.0キロワット(kW)。年間発電量は113万kWh(一般家庭の350世帯数分に相当)で、運転期間はFIT適用期間と同様の2021年11月〜2041年10月を予定している。
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