野村不動産は、埼玉県川口市で、多機能かつ高い利便性を備えた「都市型コンパクトタウン」の実現を目指し、複合施設「プラウドタワー川口クロス」の開発を進めている。プラウドタワー川口クロスでは2021年10月2日に完全予約制でモデルルームをオープンした。
野村不動産は、埼玉県川口市で開発を進める複合施設「プラウドタワー川口クロス」の概要を2021年9月30日に発表した。
開発地の埼玉県川口市は、東京都に隣接していることから、以前より都内通勤者からも住まいへの需要が高く、住宅関連企業による「住みたい街ランキング」でも上位にランクインするエリア。
さらに、国土交通省が発表した「2021年都道府県地価調査」の結果によれば、宅地の主要駅周辺地点平均変動率は、JR京浜東北本線「川口」駅が埼玉県内でトップと(2.0%上昇)なっており、コロナ禍でもマイナスの影響を大きく受けず、高い需要を堅持している。
プラウドタワー川口クロスは、地下2階/地上28階階建てで、総戸数481戸の分譲マンションを中心に、商業施設や医療施設、子育て支援施設などで構成される。具体的には、1〜3階は商業フロアとし、スーパーマーケットや医療施設、子育て支援施設といった約30店舗が入居し、4〜28階に分譲マンションの専有部と共用部を設ける。
共用部では、個別ブースを備えるスタディルーム、マルチルーム、パーティールーム・キッズラウンジ、シアタールーム、ゲストルームを4階に配置する他、16階にライブラリラウンジを設置し、入居者が在宅勤務時に働きやすい環境を構築する。
専有部は、コロナ禍による在宅時間の増加を背景に、住まいの広さを求める声が増えたことから、間取りは3LDKを中心に1〜4LDKを用意し、専有面積は46.63〜115.77平方メートルで、単身世帯、DINKS、ファミリーと幅広い需要に応える。加えて、専有部上層階のプレミアムフロアは、オーダーメイドシステムを採用することで、書斎の設置など、カスタマイズに対応する。
また、建物内に非接触のエントランスドアとエレベーターを採用し、エントランスから専有部までのセキュリティゾーンで、かばんやポケットに鍵を入れたままハンズフリーで通過できるように仕上げる。
環境配慮に関しては、設計段階で「低炭素建築物認定」を取得している。低炭素建築物は、二酸化炭素の排出の抑制に貢献する建築物で、認定基準は政府が省エネ法で定める省エネルギー基準に比べ、一次エネルギー消費量を10%以上低く抑え、低炭素化に役立つ措置や仕様を導入している建築物が対象となる。
プラウドタワー川口クロスは、地下2階/地上28階階建てで、延べ床面積は6万6680平方メートル。所在地は埼玉県川口市栄町三丁目601番(地番)で、敷地面積は9069.41m平方メートル。施工は前田建設工業・埼和興産共同企業体が担当し、竣工は2023年2月下旬で、入居は2023年3月下旬を予定している。
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