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» 2021年11月30日 13時00分 公開

庫内作業を自動化するDPSを備える延べ2.5万m2の物流施設を千葉市で開発、横浜冷凍リテール&ロジスティクス

横浜冷凍は、千葉県千葉市で、物流施設「千葉リサーチパーク物流センター(仮称)」の開発に着手した。同社は既に、圏央道沿いで6件の冷蔵倉庫を保有し、合計で約14万トンの荷物を保管できる環境を持っているため、千葉リサーチパーク物流センターが関東地区における東の拠点として加わることで、首都圏から北関東までをカバーする広域物流ネットワークが完成する。

[BUILT]

 横浜冷凍は、千葉県千葉市で、物流施設「千葉リサーチパーク物流センター(仮称)」が2021年10月8日に着工したことを発表した。

蓄電により冷蔵倉庫を冷却

 開発地は、東関東自動車道の「佐倉インターチェンジ(IC)」から約6キロの場所に位置し、都内だけでなく圏央道を経由して北関東や東北地方へもアクセスでき、茨城県の大洗港と北海道間のフェリー貨物を取り扱えるエリアで、物流の拠点設置に適している。

 千葉リサーチパーク物流センターのコンセプトは、「省人化・省力化に特化した、地球にやさしい最新鋭の次世代型冷蔵倉庫」で、建物は倉庫棟と事務所棟から成る。倉庫棟には、作業用ロボットを使用したデバンパレタイズシステム(DPS)を導入し、荷下ろし後の貨物運搬、パレットへの積み上げ、フィルム梱包といった一連の作業を完全に自動化する。デバンパレタイズシステムを採用することで、従来と比較して半分以下の人員で作業を行える見込みだ。

「千葉リサーチパーク物流センター(仮称)」の外観イメージ 出典:横浜冷凍プレスリリース

 省エネ化の取り組みに関して、太陽光発電システムと大容量リチウムイオン蓄電池を設け、横浜冷凍初の「蓄電による冷蔵倉庫の冷却」を行う。蓄電による冷蔵倉庫の冷却により、平常時だけでなく災害に直面した非常時でも、庫内を冷やせる。加えて、千葉リサーチパーク物流センターの社用車には、電気自動車を採用し、太陽光発電システムと蓄電池を連携させた充電ステーションを配置する。電気自動車は被災時に非常用電源として使えBCP対策にもなる。

 事務所棟では、同社初のZEB評価取得を目指す。具体的には、事務所棟に搭載する空調機器や照明設備を省エネ化することで、消費電力を従来比で50%以上削減するとともに、太陽光発電により50%以上の創エネを実現し、建物で生じるエネルギー消費量の収支をゼロ以下にする。

「千葉リサーチパーク物流センター(仮称)」の起工式であいさつする横浜冷凍 代表取締役会長 吉川俊雄氏 出典:横浜冷凍プレスリリース

千葉リサーチパーク物流センターの概要

 千葉リサーチパーク物流センターは、RC造(一部S造)地上3階建てで、延べ床面積は2万5135平方メートル。所在地は千葉県千葉市若葉区上泉町958番10で、敷地面積は1万9748平方メートル。

 収容能力は3万47トンで、主な設備はデバンパレタイズシステム、省エネ型自然冷媒冷凍機、816.48キロワットの屋上太陽光発電システム、480キロボルトアワーのリチウムイオン蓄電池、EV自動車充電ステーション、カーゴナビゲーションシステム&電動式移動ラック。工期は2021年10月8日〜2023年2月末。

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