三井不動産と三井不動産レジデンシャルは、分譲マンションと戸建ての購入で求められる全書類と手続きの電子化を目指し、実現に向け活動を本格化している。両社は、各書類と各手続きの電子化後、既に導入しているオンライン商談に加え、契約から入居までの手続きについて、2022年夏までに顧客が対面と非対面の形式から選べるようにする。
三井不動産と三井不動産レジデンシャルは、三井不動産レジデンシャルが販売する分譲マンションと分譲戸建ての重要事項説明、売買契約、引渡手続きなどで交付する全ての書類について電子化を図ることを2021年7月26日に発表した。
現在、両社が実施している住宅購入時の手続きでは、契約から入居までの間に生じる膨大な契約関連書類への署名押印や保管、複数回の移動などで、顧客に負担をかけているという。
一方、三井不動産レジデンシャルでは、多くの契約関連書類を管理するために、人の目による書類の照合や入力作業、銀行と司法書士などとのやりとりが起き、こういった非効率な業務が課題となっている。
解決策として、両社は、2016年に導入した契約者専用Webサイト「レジデンシャル LiFE※1」の機能刷新および契約業務システムの新規開発を行い、2022年夏に全書類と各手続きの電子化を実現する予定だ。
※1 レジデンシャル LiFE:契約から入居までのスケジュールや資金に関する相談、施工状況の確認、入居後の住まいに関する相談、さまざまなサービスや情報を確かめられるWebサイト
具体的には、三井不動産レジデンシャルは、顧客が分譲マンションを購入した時、契約から入居までに交付する書類約120点・約1000枚を電子化する。なお、レジデンシャル LiFEでは、今回の刷新により、電子契約や引渡前の手続きと書類の閲覧をPCやスマートフォンから行えるようにし、利便性を高める。
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