また、街の運営ではNTTグループのICTを活用し、未来への文化継承・発展に寄与するとともに、設計監修は隈研吾建築都市設計事務所が担い、宮川町の伝統的な街並みに溶け込む新たな賑わい拠点を目指す。ICT活用では、生まれ変わる宮川町歌舞練場で、VRによる花街文化の発信を検討。地域施設では、子供も大人も一緒に楽しめるデジタルコンテンツの導入により、世代を超えた新しい地域コミュニティーの醸成を図るなど、地域とともにICTを積極的に用いた街づくりにも取り組んでいく。
今後、NTT都市開発は、NTTアーバンソリューションズが実証実験を進めるNTTグループのデジタル基盤「街づくり DTC(Digital Twin Computing)」との連携も視野に入れている。
街づくり DTCは、街全体で最適化される新たなUX(User eXperience:顧客体験)を具現化する技術。オフィス・商業街区の実験では例えば、ユーザーのスケジュールやバイタル情報から適切なタイミングで適切な食事内容を提案し、店舗が混雑していれば、共用部のベンチに誘導して、エレベーター前に向かうと、カゴを呼び出して待たずに乗ることができ、さらにベンチについたタイミングで適切な食事を街区内配送で運ぶといったことがテストされている。
NTTアーバンソリューションズでは街づくり DTCについて、アーバンソリューションズグループや他グループ各社が関与する既存物件、2022年1月竣工予定のアーバンネット名古屋ネクスタビル街区などの新規物件を皮切りに、継続して検証を行っていくとしている。
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