三菱地所は、五光と共同で開発を進めるオフィスビルの建設プロジェクト「(仮称)南青山三丁目計画」の新築工事に着手したことを公表した。
三菱地所は、五光と共同で開発を進めるオフィスビルの建設プロジェクト「(仮称)南青山三丁目計画」が着工したことを2021年8月11日に発表した。
計画地は、青山通りと外苑西通りに面した五光ビルの跡地にあり、三菱地所が開発し2020年6月に竣工したオフィスビル「the ARGYLE aoyama」の対角に位置している。今回の計画で開発する建物は、「人、街、文化が混ざり合う青山の新たな交差点」という意味を込めた「南青山 New Junction」をコンセプトに、バルコニーやルーフトップテラスに加え、敷地内を通り抜ける広場「ポケットパーク」など、外部空間と連続した緑豊かな環境で働ける新たなオフィスビルを目指す。1階には商業店舗を設けることで街の賑(にぎ)わい創出にも貢献する。
具体的には、専有部から直接つながるアウターバルコニーは、建物内でありながら屋外にいる感覚を味わえ、リラックスして仕事ができるワークスペースを構築。また、建物内部と緩やかにつながるインナーバルコニーは、就業者同士の活発なコミュニケーションを誘発し、新たな働き方をサポートする。
眺めの良いルーフトップテラスにはカウンターも設置し、就業者は多目的に利用することが可能。専有部の基準階フロアは、有効面積約8264.463平方メートルで、天井高は2.8メートルとし、広々とした空間とする。
建物の外観は、インナーとアウターのバルコニーが建物の立体感を生み出し、青山通りに適した洗練されたファサードに仕上げる。そして、1階に配置する商業店舗と敷地の奥へ誘うヒューマンスケールな路地空間を組み合わせることで、歩行者を自然と引き込むデザインとする。
ポケットパークは、ビルで勤務する就業者が働く場所の1つになるだけでなく、地域住民が使える憩いの場となり、新たな人の流れを生むことで「街」「ビジネス」「商業」「文化」などの要素が相互に混ざり合うスペースになる見込みだ。
BCP対策に関して、非常用発電機設備により停電時に48時間の電力供給を実現し、専有部から直接アクセス可能な防災備蓄倉庫を設ける。
南青山三丁目計画で開発するオフィスビルは、S造・SRC造地下1階/地上13階/塔屋1階建て、高さは約60メートルで、延べ床面積は1万4700平方メートル。所在地は港区南青山3丁目4番3外(計18筆)で、敷地面積は約2400平方メートル。基準階の有効面積は770〜860平方メートル。
用途は事務所・店舗、駐車場。アクセスは、銀座線「外苑前」駅から徒歩3分で、銀座線/半蔵門線/千代田線「表参道」駅から徒歩6分。設計・監理は三菱地所設計が、施行は鹿島建設がそれぞれ担当し、着工は2021年7月で、竣工は2023年2月を予定している。
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