清水建設が本社ビルに「アクアプレミアム」を活用、効果は1900トンのCO2排出量削減産業動向

清水建設は、本社ビルでは使用する商用電力を東京電力エナジーパートナーが提供する水力発電由来のグリーン電力「アクアプレミアム」に切り替えた。アクアプレミアムの活用によるCO2の排出削減効果は、清水建設が管理する全常設事業所で発生する年間総排出量の約10%に相当する約1900トンを見込んでいる。

» 2021年09月29日 07時00分 公開
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 清水建設は、同社が保有する施設におけるCO2排出量削減施策の一環として、東京都中央区の本社ビルで使用する商用電力を東京電力エナジーパートナーが提供する水力発電由来のグリーン電力「アクアプレミアム」に2021年7月29日に切り替えた。

 本社ビルでは現在、外壁面に設置した太陽光発電パネルで年間84.7メガワットアワー(MWh)の電力を創出し、昼間の照明電源として自家消費しており、残る商用電力の供給をアクアプレミアムにより再エネ化することで、全使用電力のカーボンフリー化を実現する。

本社ビルで生じる年間CO2排出量の約60%を削減

 具体的には、アクアプレミアムは、CO2を排出しない水力発電のみを電源とする電力供給プランで、本社ビルでは、商用電力の年間消費量である約3.9GWhの全量をアクアプレミアムからの供給電力に変更する。CO2の排出削減効果は、本社ビルで生じる年間CO2排出量の約60%で、清水建設が管理する全常設事業所で発生する年間総排出量の約10%に相当する約1900トンを見込んでいる。

 清水建設は、グループ環境ビジョン「SHIMZ Beyond Zero 2050」で、2050年までに同社の作業所と施設から排出するCO2を実質ゼロにすることを目標を掲げている。本社ビルでのアクアプレミアム導入はその一環であり、今後、他の自社施設にもグリーン電力の採用を進め、脱炭素社会を後押しする。

清水建設本社ビルの概要

 清水建設本社ビルは、免震構造のRC造(一部S造)地下3階/地上22階建てで、延べ床面積は5万1355平方メートル。所在地は東京都中央区京橋2-16-1。

清水建設の本社ビル 出典:清水建設

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