ESRは、福岡県朝倉市一木で、2022年12月31日の竣工に向け物流施設「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」が2021年11月1日に着工することを発表した。同社では、九州地方での物流施設開発は今回が初となる。
ESRは、福岡県朝倉市一木で、「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター(福岡甘木DC)」の開発に着手することを2021年7月19日に発表した。
計画地は、県道33号線と県道8号線の経由で大分自動車道の「甘木インターチェンジ(IC)」から車で約4分の場所にあり、大分自動車道や九州縦貫自動車道(九州自動車道)、長崎自動車道、国道3号など、九州の東西南北を結ぶ交通結節点で九州の物流で要所である「JCT」から約車で約14分のエリアに位置しており、九州全域への配送をカバーする。
さらに、車で40分圏内には、JR「博多」駅、福岡空港、博多港があり、陸路、空路、海路の輸送インフラも整っているため、食品配送や輸出入貨物、在庫拠点、インターネット通販まで幅広いニーズに応じる。周辺には、飲食店、ホームセンター、ショッピングセンターがあり、生活利便性に優れる。
福岡甘木DCは、地上3階建ての耐震構造で、スロープで1〜2階にアクセスでき、最小賃貸区画は約1500坪で、最大8テナントに分割する。1階は建物両面に、2階は中央車路を挟んで両側にトラックバースを設ける。トラックバースには、大型車が最大88台で、4トントラックは最大128台の接車が可能。敷地内には、大型車の待機スペースを十分に確保することで、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現する。
倉庫は、2〜3階はメゾネット仕様で荷物用エレベーターと垂直搬送機による高い縦搬送能力を備える。庫内の床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下有効高は1階が6.5メートル、2〜3階は5.5メートル、柱ピッチは11(間口)×10.2(奥行き)メートル。敷地内には、人材確保の施策として、隣接する土地を駐車場用地として取得し、敷地内と合わせ300台以上の駐車場を用意する。
環境配慮に関して、全館にLED照明や環境配慮型照明システムを採用し、外壁には断熱性能の高いサンドイッチパネルを導入する他、ヒートポンプ式空調や節水型衛生器具といった機器を建物内に取り付け、建築環境・省エネルギー機構の建築環境総合性評価システム「CASBEE」でAランク評価を獲得する予定だ。従前より敷地内に設置されている井戸から緑地散水も行う。
BCP(事業継続計画性)対策については、非常用自家発電機を完備し、停電時でも一定時間、防災センター、荷物用エレベーター、電動シャッター、トイレなどの利用を可能とする。また、施設運営・管理のスペシャリストであるESR社内のプロパティマネジメントチームにより、テナント企業とワーカーに安心・安全な施設環境を提供する見込みだ。
福岡甘木DCは、耐震構造のS造地上3階建てで、延べ床面積は7万平方メートル。所在地は福岡県朝倉市一木59-4で、敷地面積は4万平方メートル。アクセスは、甘木鉄道・西日本鉄道「甘木」駅とJR「田主丸」駅を結ぶ路線バス停から徒歩3分。用途地域は準工業地域。着工は2021年11月1日で、竣工は2022年12月31日を見込んでいる。
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