大東建託は、現場ごとで職場環境が異なる工事職を対象に、2019年度に導入したフレックスタイム制度を社内の声をもとに見直し、より柔軟な働き方が現場でもできるようにコアタイムを撤廃した。
大東建託は2021年6月1日より、建設現場の現場管理を担当する工事職の社員に対して、コアタイムの無い「フリーフレックスタイム制度」を導入した。
大東建託は、フレックスタイム制度の導入が全業種平均より下回る建設業でも、職場や社員個々の事情に合わせて働ける仕組みづくりを進めている。その一環で、2017年にコアタイムありのフレックスタイム制度を採用。工事職は2019年度に採り入れ、建設現場の工程に応じた効率的な働き方が可能となった。その結果、支店にいる工事職社員の月平均残業時間が約3.5時間も減少した。
しかし、一般的に工事職は、天候の影響や近隣との工事時間の協定などにより、現場ごとに働き方が異なる。2020年に社内の工事職社員に聞き取りをしたところ、「コアタイムの無いフレックスタイム制度が導入されれば、現場の事情に合わせてより一層働きやすくなる」という声が多く挙がったという。要望に応える形で、このたびフリーフレックスタイム制度の導入を決定した。
大東建託のフリーフレックスタイム制度は、1カ月の所定労働時間(7.5時間×営業日数)を満たせば、定時(工事職は8:30〜17:00)に関係なく、7:00〜20:00の時間帯であれば、いつ出社・退社しても構わないという制度。これまでは、必ず勤務しなければならないコアタイム(11:30〜15:30)が設定されていたが、フリーフレックスタイムの導入により、工事職はコアタイムに縛られることなく、より柔軟に勤務できるようになる。
厚生労働省が2020年に実施した「就労条件総合調査」によると、建設業では全従業員のうちフレックス勤務制度を導入している従業員の割合が2.7%と、全業種平均(9.3%)を下回っている。
大東建託では、フリーフレックスタイム制度の導入によって、現場の状況や個人の事情に合わせて一人一人が、生産性高く働ける環境づくりを進めていくとしている。
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