オートデスクとJR東日本コンサルタンツは、BIMやCIMを活用し、鉄道関連施設の計画、設計、施工から運営、維持管理までのライフサイクル全てをカバーする新しいワークフローを開発する。同時に新たに開発するIoTプラットフォームの融合させ、鉄道施設を利用する顧客向けの新たなサービスの開発も目指す。
オートデスクは2017年1月、JR東日本コンサルタンツとパートナーシップ契約を結んだと発表した。建築および土木業界での利用が進んでいるBIMやCIMを活用し、鉄道関連施設の計画、設計、施工から運営、維持管理までのライフサイクル全てをカバーする新しいワークフローを開発する方針だ。同時にBIM/CIMと連携するIoTプラットフォームの開発を行う。これにより、鉄道施設を利用するユーザーへのサービス提供が行えるシステムの開発も行う。
具体的には、鉄道関連施設の計画、設計、施工、運営、維持管理の各フェーズで、オートデスクのBIM/CIMソフトやクラウドサービスなどを利用して作成した3Dモデルを、発注者、設計会社、施工会社、施設運用者、施設維持管理者とその関係機関で共有するための仕組みを構築する。
さらにBIM/CIMと新たに開発するIoTプラットフォームの融合させ、人の流れを考慮した3Dナビゲーションアプリケーションの開発や、設備の維持管理をより効率的に行う高度なシミュレーションシステムにつなげたい考えだ。
オートデスクは、保有する全てのソフトウェアとクラウドサービスを使用できる「エンタープライズ・トークン・フレックス・プログラム」をJR東日本コンサルタンツに提供。これを利用することが可能な体制構築をサポートする。また、BIM/CIMの効果を最大限に活用できるよう、同社が欧米や中東で手掛けてきた鉄道に関するBIM/CIMに関する知見をもとにコンサルティングを行い、開発を支援するとしている。
両社はまず、鉄道建設プロジェクトを対象にBIM/CIMのデータを整備し、それと連携するIoTプラットフォームの成果を検証し、その適用範囲を広げていく計画だ。
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