CAD機能では、2種類の図面を見比べられる「図面比較パレット」や複数の図面からシートを作成、整理、管理するシートセットマネジャーの性能を強化した他、印刷ダイアログを改良した。
さらに、クラウドストレージ上のファイルやGraebertのオンラインサービスに保存しているファイルのみに有効だったコマンド「コメントパレット」で、ローカルファイルにもメッセージを残せるようにした。
図面比較パレットでは、クラウドストレージにある図面も比べられるようになったため、クラウドストレージにある更新された新しい図面とローカルファイルの古い図面を比べて変更箇所が一目で分かる。
シートセットマネジャーは、ARES Commander 2022で表示している図面と異なる図面のレイアウトを用いてシートをグループ化し、あらかじめ設定したテンプレートを使って新しいシートを作れるように変わった。そして、関連する図面をまとめた全体のプロジェクトファイルを1箇所に整理し、いつでも印刷もできるようになった。
プロジェクトファイルあるいはそれを小分けにした「サブセット」を出力する時はPDFか紙のいずれかを選ぶ。印刷作業はバックグラウンドで行われるので図面の編集や作成を妨げない。
印刷ダイアログは、Autodesk製CADソフト「AutoCAD」のユーザーが使いやすいように操作性とデザインをリニューアルし、3つ目の欄として「PDFオプションダイアログ」を設けた。PDFオプションダイアログでは、ベクター画像とラスター画像の品質管理、画層の追加、作成するファイルへのハイパーリンクの追加、TrueTypeのフォントの組み込みを可能とした。
シートセットに関して、ARES Commander 2022では、DSTファイルのインポートと修正に応じているため、AutoCADや類似ソフトウェアのシートセットも共有しやすい。シートセット上の図形やフィールド、プロパティを用いたコールアウト、ビューラベル、表題欄をカスタマイズすることにも応じている。
COPYNESTEDでは、ブロック、外部参照、DGNファイルのアンダーレイに含まれている図面のオブジェクトをコピーし、指定した場所に貼り付けられるようになった。
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