クラッソーネは、空き家を所有する30歳以上の男女331人を対象に、インターネットを用いて、「所有する空き家」に関する意識調査を行った。結果、対象者の約60%は活用を望むも、全体の約40%は「何もしていない」実態が明らかになった。
解体工事・外構工事の一括見積もりWebサービスを運営するクラッソーネは、空き家を所有する30歳以上の男女331人を対象に、インターネットを用いて、「所有する空き家」に関する意識調査を2021年2月17日〜2月22日に行い、結果を同年3月25日に発表した。
調査結果によれば、「今後、所有する空き家やその土地を何かしら活用/処分したいと思っているか」と対象者に質問したところ、「はい」と答えた人は全体の57.1%で半数を超えた。次いで、「分からない」は25.7%、「いいえ」は17.2%となった。
年代別では、30代のうち71.2%が「はい」と回答した一方、70代以上のうち24.2%は「いいえ」とした。30代は、40代以上と比較して、空き家活用/処分を望む人が多い傾向があり、逆に70代は30〜60代と比べて空き家活用/処分を望まない人が多数だった。
「所有している空き家の活用/処分について、どのような行動を取ったことがあるか」と対象者に複数回答可能の条件で聞いたところ、「何もしていない」と回答した人は全体の43.8%で最多だった。次に、「インターネットやテレビなどメディアで情報収集」は26.6%、「知人や友人から情報収集」は17.8%、「不動産会社に相談」は17.8%、「家族や親族と具体的な方向性を相談」は16.6%、「空き家関連の書籍や雑誌を購入して情報収集」は16.0%、「空き家活用/処分に関する専門サービスの利用」は14.5%と続いた。
「何もしていない」と答えた対象者の割合を年代別で見ると、60代は61.2%、70代は60.6%で、30〜50代と比較して割合が高い傾向にあること判明した。30代は13.6%と全体平均から30.2%低く、メディア・知人・書籍からの情報収集や専門サービスの利用、親族・金融機関・専門家への相談などあらゆる手段で、40代以上と比較して行動を取っている割合が高かった。従って、30代は、40代以上と比較して、空き家活用/処分を必要とし、多様な動きをしている人が多いことが窺(うかが)えた。
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