「空き家を何かしら活用/処分したい」と回答した対象者に、「どのように活用/処分したいと思っているか」を聞いたところ、「売却したい」と答えた人は全体の63.5%で半数以上を占めた。次に、「貸したい」は35.4%、「自分や家族が居住したい(リフォームあるいは建て替えを含む)」は18.5%、「寄付・贈与したい」は15.9%、「自分や家族で別荘・セカンドハウスとして利用したい」は15.3%で、現金化や家賃収入につながる手段を希望している人が多いことが分かった。
年代別では、60代の71.8%が「売却したい」と答え、30代は、空き家の活用/処分方法について賃貸、寄付、自身や家族が住む、解体など売却以外のさまざまな選択肢を視野に入れている人が全体平均より多く、空き家活用/処分における多様な選択肢を持っている点が特徴として目立った。
「空き家を活用/処分したい理由は何か」と対象者に複数回答可能の条件で質問すると、「現金化したいから/家賃収入にしたいから」と答えた人は全体の53.4%で半分以上だった。次に、「近隣の迷惑になりたくないから」は30.7%、「将来その空き家に住みたいから」は26.5%、「週末や休暇など保養目的として利用したいから」は21.7%、「残業などで遅くなった場合、たまに寝泊りしたいから」は21.2%だった。このように、現金化の意向が高い一方で、地域とのトラブル回避への関心も空き家活用/処分への動機になっていることも明らかになった。
年代別では、30代の48.9%が「残業などで遅くなった場合、たまに寝泊まりしたいから」と回答して、40.4%は「週末や休暇など保養目的として利用したいから」とし、30代では40代以上と比較して空き家を自身のライフスタイルで活用しようと考える人が多いことが判明した。
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