日立建機は、建設業で生産労働人口の減少や熟練技能者の高齢化が進行し、生産性の向上が喫緊の課題となっていることを踏まえて、解決策の1つとなる自動建機の開発を容易にするプラットフォームを開発した。
日立建機は2020年8月1日、自律型建設機械の開発と機能拡張を容易にするシステムプラットフォーム「ZCORE」を開発した。
ZCOREは、車体に取り付けられたさまざまなセンサーや通信ネットワークから情報を収集する「情報処理プラットフォーム」と、情報処理プラットフォームの指示に従って建設機械の油圧機器や動力機器を適切に動かす「車体制御プラットフォーム」で構成されている。施工現場でオペレーターが作業時に行っている認識や判断、実行といった行為を機械システムが行えるようなセンサーと情報システムを搭載している。
また、外部環境や建設機械の状態を計測する各種センサーなどを容易に接続でき、各種センサーや通信ネットワークから得られた情報を認識して判断し、各油圧機器や動力装置を制御する。汎用のセンサーに応じられるようにインタフェースは共通化しており、ユーザーの要望に合わせて容易に機能拡張やカスタマイズも可能。
今後、日立建機は、油圧ショベルやホイールローダー、ダンプトラックなど、日立建機が開発する自律型建設機械に、ZCOREを適用していく。
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