Supremaは、顔認証の誤認証発生率が100億分の1で、ユーザーがマスクを装着していても顔を認識し、自動ドアを解錠するスマートロックシステム「FaceStation F2」を開発した。
Supremaは、企業の管理部門向けサービスや製品が一堂に会する総合展示会「第15回 総務・人事・経理Week」(会期:2020年9月16〜18日、幕張メッセ)内の「第15回 オフィスセキュリティEXPO」に出展し、2020年10月6日に発売を予定しているスマートロック「FaceStation F2」と、FaceStation F2で取得した情報をPCに保存し管理できるソフトウェア「BioSter 2 Server」をPRした。
FaceStation F2は、スマートフォンで表示できるモバイルアクセスカードやICカードのデータを読み取れ、指紋と顔の認証にも対応しており、既存の自動ドアを対象にしている。施設の入居者は、FaceStation F2に、モバイルアクセスカードやICカードのデータを読み取らせるか、あるいは、指紋や顔の情報を認証させることで、自動ドアを開けられる。
各認証方法で自動ドアをを解錠するためには、専用のシステムに、それぞれの教師データをあらかじめ登録する必要がある。システムは、顔認証で最大5万人、指紋認証で最大10万人の登録に応じており、顔認証の教師データには顔写真も使える。
顔認証では、FaceStation F2に搭載した2つカメラや可視光と赤外線を組み合わせた顔の分析技術で、ユーザーの顔を高精度に認識する。ディープラーニングのアルゴリズムにより、肌の色や表情の変化に顔認識が左右されることも無い。事実、誤認証発生率は、従来機は500万分の1だったが、FaceStation F2では100億分の1まで精度がアップしている。
Supremaの担当者は、「FaceStation F2は、可視光と赤外線の認識技術を活用した偽造顔検出機能を備えており、仮にシステムに登録した人物の写真を使用したとしても、自動ドアを開けられない」と説明した。
また、新型コロナウイルス感染症対策で、ユーザーはマスク着用のまま顔認証が行え、マスクを装着していない場合は、アラートを発信するように設定できる。さらに、Suprema製サーマルカメラをFaceStation F2に取り付けることで、顔認証と同時に体温も測れる。
FaceStation F2で取得したユーザーの生体情報などは暗号化されるため、外部に認証データが漏えいするリスクが低い。加えて、FaceStation F2で取得した情報をBioSter 2 Serverを使い、PCに保存し、登録者のデータとリンクさせ、出退勤の管理も行える。
FaceStation F2の価格はオープンプライス。
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