「空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」59件を採択、国土交通省 : 産業動向
国土交通省は、「空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」で応募があった117件の提案の中から59件(地方公共団体4件、民間団体55件)を採択。モデル的な取り組みを支援し、全国に成果の拡大を図る。
国土交通省は2020年7月22日、「空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」で応募があった117件の提案の中から59件(地方公共団体4件、民間団体55件)を採択したと発表した。モデル的な取り組みを支援し、全国に成果の拡大を図る。
同事業は、国土交通省が主体となり全国の空き家対策を一層加速化させるための制度だ。今回は「空き家に関する相談にワンストップで対応できる人材の育成・相談体制の整備」および「空き家の発生抑制、除却、活用など、空き家対策における全国に共通する課題解決」の2テーマをもうけ、モデル的な取り組みを支援することで全国に成果の拡大を図る。対象となる実施者は市区町村・民間事業者などで、採択された場合、地方公共団体と専門家などが連携して実施すること、事業の成果を広く公開することが条件となる。
空き家イメージ 出典:国土交通省
人材の育成・相談体制の整備に関する取り組みについては応募50件の中から24件採択された。採択事業の例としては、地元の建築士や不動産業者などの専門家や地元の大学と連携して第三者的な視点から定期的に評価する石川県金沢市による取り組みや、空き家コンシェルジュによる住宅確保要配慮者に関しての知識や情報を集約したガイドブック作成プロジェクトなどがある。
空き家対策における全国に共通する課題解決については応募67件の中から35件が採択。神奈川県居住支援協議による空き家の借上げや見守り、転貸するスキームの構築提案、岡山住まいと暮らしの相談センターによる地元情報誌の配付員を活用した空き家調査や、Webシステムによる調査結果の集約など。
働き方改革に2.4億円を計上、5年連続6兆円超え国交省の2020年度予算概算要求
ヒューマンタッチ総研は、2020年度の国土交通省予算概算要求から予測した建設市場の動向についてのレポートをリリースした。概算要求のうち、公共事業関係費は、2019年度予算比で19%増加して6兆2699億円となった。中でも防災・減災対策、国土強靭化、インフラ老朽化対策などが前年度予算を大きく上回った。加えて、働き方改革の推進やi-Constructionなどの予算も増加されているため、労働環境の整備が進むことが予測される。
「改正都市再生特措法」が施行、空き地・空き家の利用促進で都市スポンジ化防ぐ
改正法は、「低未利用土地権利設定等促進計画」制度を創設するなど、都市機能誘導区域と居住誘導区域を中心に、都市のスポンジ化対策が総合的に盛り込まれている。2018年7月15日の施行に伴い、公共公益施設整備事業に関わる都市再生事業の規模案件は「0.5ha(ヘクタール)以上」とするなど、関係政令の整備も行った。
Google Earthを活用したコンパクトシティー実現のための画期的ツール
福岡県、国立研究開発法人建築研究所、日本都市計画学会都市構造評価特別委員会、都市の姿をさまざまな角度からGoogle Earthで見ることができるウェブサイト「都市構造可視化」を公開している。近年、多くの自治体が人口減少時代でも持続可能な都市構造を構築するため、地域に即した都市の状況を分析する試みを行っている。2018年6月30日に設立されたコンパクトなまちづくり推進協議会で、自治体関係者向けにデモンストレーションが行われた。
クラッソーネとリビン・テクノロジーズ、空き家解体/土地売却を低コストで
建設テックのクラッソーネと不動産テックのリビン・テクノロジーズが2019年12月から業務提携を開始した。解体施主と解体工事会社のマッチングサービスを拡充し、家付きの土地を低コストで売却したい施主のニーズに対応する。
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