きんでんはMutronと協業し、AIを用いた空調の最適制御サービス「EMS−AI」を提供開始。AI最適制御、リアルタイムでエネルギーの利用状況や削減効果を可視化する機能、クラウドでのデータ管理、AIコントローラーの状態監視と機密保守機能など。
きんでんは2020年6月15日、AI(人工知能)を用いた空調の最適制御サービス「EMS−AI」を同年7月より提供開始すると発表した。同サービスは、東京大学発ベンチャーのMutronと協業して開発。Mutronは省エネ、蓄エネ、創エネの最適制御技術を持つ。本サービスは、毎月定額料金を支払うことで利用できる。
EMS−AIは、顧客施設に設置したAIコントローラーで、温湿度やCO2センサーなどの計測データを収集し、クラウドサーバへアップロードして蓄積する。そのデータを基にAIが最適パラメータを導き出し、空調設備を最適制御する。制御対象は、業務用マルチエアコンの他、中央電熱方式の空調にも対応。室外機の容量制限制御や空調機のCO2濃度による制御、間欠運転制御などにより、消費エネルギーをこれまでの実績値より10〜20%削減が見込めるとしている。
上記のAI最適制御の他、リアルタイムでエネルギーの利用状況や削減効果を可視化する機能や、クラウドでのデータ管理、AIコントローラーの状態監視と機密保守機能を提供する。
本サービスは、2020年度においては現在営業中の顧客から順次導入を進め、3年後には100ユーザーの獲得を目指すとしている。
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