Graebert が2020年4月、国内で発売したDWG互換CADソフト「ARES Commander 2020」は、IFCやRevitファイルのインポートに応じており、BIMモデルのビューイングや属性情報の取り込みが可能な他、別売りの新プラグイン「UNDET Point Cloud Plugin for ARES Commander」を使用することで、点群データも読み込めるなど、機能が拡張されており、業界で関心を集めている。
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ドイツに本社を構えるGraebertは2020年3月5日、東京都千代田区の富士ソフトアキバプラザで、プライベートイベント「Graebert Japan Annual Meeting 2020」を開催した。
当日のセッションのうち、FCコネクト 代表取締役社長 福士幹雄氏が行った講演「建設現場でのi-Construction取り組み事例〜ARES Commanderの活用〜」を取り上げる。講演では、道路の新設や改良工事で生かせるDWG互換CADソフト「ARES Commander 2020」の有効的な使用法を紹介した。
福士氏は、ARES Commander 2020を用いて、道路工事で、起工測量に使うドローンの飛行計画や施工プランの見える化と出来形の確認に役立つデータを作成する方法を説明した。
地元住民への対策などさまざまな話し合いに使える資料を作るワークフローは、まず、ARES Commander 2020のJツールで、平面図のファイル形式をSXFからDWGに変換し読み込む。平面図は現場座標を中心にするため、測点の場所を2点動かすとともに、中心線座標などを利用して、座標を移動する。
ARES Commander 2020のマップ機能で、ESRIのクラウド型GIS「ArcGIS Online」と連携し、平面図の背景に現場の航空写真を当てはめることで、施工位置と周辺状況をチェックできるようになる。背景を航空写真で補完した平面図をPDFで出力し、プレゼンテーション用の資料が完成する。
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