日本初の木造ハイブリッド高層分譲マンションが2021年3月に竣工プロジェクト

竹中工務店は、CLT耐震壁とLVLハイブリッド耐震壁を導入した日本初の木造ハイブリッド高層分譲マンション「プラウド神田駿河台」の工事を進めている。

» 2020年05月15日 09時00分 公開
[BUILT]

 野村不動産と竹中工務店はこのほど、柱と壁などの構造部に木質系構造部材を使用した日本初の木造ハイブリッド高層分譲マンション「プラウド神田駿河台」が2021年3月下旬に竣工することを明かした。

延べ床面積は2529.45平方メートル

 プラウド神田駿河台は、RC造・木造ハイブリッド構造の地上14階建て、延べ床面積は2529.45平方メートル。所在地は東京都千代田区神田駿河台一丁目7番1(地名地番)で、敷地面積は580.71平方メートル。建築面積は211.36平方メートル。総戸数は36戸で、各戸の専有面積は48.51〜79.66平方メートル。

プラウド神田駿河台完成予想パース 出典:野村不動産
構造概念図 出典:野村不動産

 アクセスは、JR中央線/総武線「御茶ノ水」駅から徒歩5分、東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅から徒歩6分、東京メトロ半蔵門線/都営新宿線「神保町」駅から徒歩7分の立地。設計・施工は竹中工務店が担当し、販売は野村不動産が担っている。

 建物の中層階(2〜11階)には、単板積層材とRC造耐震壁を組み合わせた「LVL(Laminated Veneer Lumber)ハイブリッド耐震壁」を設置し、高層階(12〜14階)には、直交集成板を用いた「CLT耐震壁」と耐火集成材「燃エンウッド」を使用している。

 いずれの部材も表面を耐火被覆材などで覆うことなく木肌を現しで使用し、木材を住宅のインテリアとして視覚化。共用部のエントランスにある壁や床、住戸内の天井の一部には、無垢(むく)の杉材も用いて、木のぬくもりを感じられるデザインにしている。

 竹中工務店が開発したCLT耐震壁と新LVLハイブリッド耐震壁は、いずれも高耐震性と高生産性を両立し、パネルは軽量で、独自の接合機構により木質パネルの加工が少なく、従来接合で求められる金物を用いることなく施工が可能。結果として、生産性を高めることやローコスト化が期待できる。将来的には、住宅リフォームなどに伴う木質パネルの交換と再配置も行える技術となる見通しだ。

 構造部材に利用される木材は全て国産材(鹿児県産スギや山梨県産アカマツなど)で、両社はプラウド神田駿河台での木材活用を契機に、供給量の多い分譲マンションへの国産材の利用に貢献していく。

14階の室内イメージ 出典:野村不動産

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.