ヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2020年4月分のマンスリーレポートを公表した。今回のトピックスでは、建設技術者の有効求人倍率について採り上げている。
ヒューマンタッチが運営するヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた「ヒューマンタッチ総研〜Monthly Report 2020年4月」のマンスリーレポートをリリースした。今回は、建設業に特化した人材関連のさまざまな情報、最新の雇用関連データもまとめている。
2020年2月の建設技術者の有効求人倍率は、前年同期比0.13ポイント減の6.65倍となり、実に4年8カ月ぶりに前年同月を下回った。
有効求人倍率の前年同月比増減を長期時系列で見ると、2015年6月(前年同月比0.03ポイント増以降、連続して前年同月を上回り、2016年10月、12月には同1.03ポイント増と大幅な上昇だったが、2020年1月には同0.04ポイント増と上昇幅は一気に小さくなった(図表1)。また、有効求人倍率の推移を見ると、2019年12月に過去最高の7.50倍に達した後、2020年1月は6.86倍、2月は6.65倍と2カ月連続で低下している(図表2)。
ヒューマンタッチ総研では、年々逼迫(ひっぱく)してきた建設技術者の需給ギャップは、ここにきて踊り場を迎え、今後については、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、徐々に緩和されていくのではないかと推測している。
雇用関連の月次データでは、2020年2月の建設業就業者数は503万人(前年同月比101.4%)、雇用者数は411万人(同102.8%)となりともに増加となった。一方、公共職業安定所(ハローワーク)の新規求人数は、6万4012人(前年同月比88.3%)と大幅に減少した。
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