住友電設がナースコールや内線をスマホで受け取れる病院向けシステムを開発BAS

住友電設は、ナースコールソリューション「スマートフォンゲートウェイ」を活用した病院向けシステムの開発を進めている。

» 2020年02月11日 07時00分 公開
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 住友電設は2019年11月、クラウドサービス上の仮想電話交換機(PBX)と同社製ナースコールソリューション「スマートフォンゲートウェイ」を連携したシステムを構築し、リハビリテーション病院に納入したことを発表した。

 新システムは、スマートフォンなどの端末内にアプリ「vPhone-HN」をインストールすることで、端末で、ナースコールの受け取りや内線電話が行える。

ナースコールにも活用可能

 従来、固定電話の内線や外線の発着信を利用するためには、電話交換機の設置が必要で、構内に配置スペースや電源設備が求められ、初期コストが多く、システムを仕上げるのに時間がかかるというデメリットがあった。障壁を打破するため、電話交換機ではなく、クラウドサービス上のPBXとスマートフォンゲートウェイを連動したナースコールシステムを組み立てた。

 リハビリテーション病院に導入したシステムは、電話に関連するメカニズムはNTTネオメイトのサービス「AQStageクラウドPBX」を採用し、またナースコールとの連携にはスマートフォンゲートウェイを取り入れ、NTT 西日本経由で作り上げた。

 システム完成前には、NTTの実回線を利用し、vPhone-HNとAQStageクラウドPBXや多機能固定電話機との通信を確かめた他、無線における電波状況の確認などを実施し、これまでのクラウドPBX用電話アプリよりも、音声品質が高いことが明らかになったという。 

 住友電設は、クラウドPBXが初期投資が少なく、数年後のPBX更改も不要なため、医療や老人介護施設での運用に適していること踏まえ、今回の接続実績を基に、クラウドPBXと組み合わせて、スマートフォンゲートウェイの受注拡大を目指していく。

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