東芝情報システムは、3Dの矢印で風向を確かめられ、風速や温度、湿度、CO2、総揮発性有機化合物(TVOC)も調べられる「ワイヤレス3次元風向風速計」を開発した。現在は、計器のアナログメーターを自動で読み取れるシステムの製品化を進めている。
東芝情報システムは、「第2回 AI・スマート住宅 EXPO」(会期:2019年12月11〜13日、東京ビッグサイト 青海展示棟)に出展し、開発中の風向風速環境計「ワイヤレス3次元風向(ふうこう)風速計」とアナログメーターの自動読み取りシステムを参考展示した。
展示会初披露となるワイヤレス3次元風向風速計は、同機を設置した場所の風向や風速などを、搭載された8つのセンサーで計測する。結果はbluetoothで、スマートフォンの専用アプリに送られ、画面上で3Dの矢印で風向を確かめられる上、風速や温度、湿度、CO2、総揮発性有機化合物(TVOC)も調べられる。専用ソフトウェアでログデータも取得できるという。
東芝情報システムの担当者は、「これまで室内の風向を計る際は、ドライアイスから生じる煙をもとに風向を確認していた。だが、正確なデータを得られないなどの問題があった。ワイヤレス3次元風向風速計は、こういったボトルネックを解消していることに加え、3次元風向風速計やスマートフォン、専用アプリ、電源のみで測定が進められる」と利点を語った。
利用例には、空調管理や農業ハウス、住環境評価における風向などの測定を挙げており、リリースは2020年度中を目指している。
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