本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向をレポートする。今回は、大学などを卒業して建設技術者として就職する人の動向をレポートする。
今回の連載では、文部科学省の「学校基本調査」のデータを使って、大学などを卒業して、建設技術者として就職する人の動向を調べた。
まず、建設技術者の大きな供給源である土木建築工学を専攻した大学卒業生数の推移を見ると、卒業生の総数は2012年の1万3128人から減少傾向で推移したが、2015年以降は3年連続で増加して2018年には1万3018人と、2012年とほぼ同水準となった(図表1)。
男女別に見ると、男性は2012年の1万894人から2018年には1万482人に減少しているのに対し、女性は2012年の2234人から20018年には2536人に増加しており、女性比率も17.0%から19.5%に上昇している。
次に、土木建築工学を専攻した大学院修士課程の修了生数の推移を見ると、修了生の総数は2012年の3549人から多少の増減はあるが基本的に減少傾向で推移し、2018年には3228人となった。女性比率は2016年の20.6%から2年連続で上昇して、2018年には22.0%になっており、女性が占める比率が高まっている(図表2)。
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