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» 2019年11月07日 07時00分 公開

ロボット:輸送業界の人手不足を解決、ロボットで野菜を運ぶ都内の実験

東京都は、東京2020大会を最もイノベーティブなイベントとするため、ロボットの利活用を促進する事業「Tokyo Robot Collection」を推進している。Tokyo Robot Collectionは、警備・清掃・接客などの多様な用途で、人間と共存しつつサービスを提供するロボットの実証を進め、東京の課題解決に向けた新しい社会実装モデルを形成するとともに、ロボット分野の最新技術をPRすることを目的としている。2019年11月2日には、東京・丸の内エリアで、運搬ロボット「EffiBOT」と「Marble」を用いて、実証実験を行った。

[遠藤和宏,BUILT]

 東京都は2019年11月2日、東京都千代田区の丸の内ビルディング(丸ビル)外構で、先端テクノロジーショーケーシング事業「Tokyo Robot Collection」の一環として、運搬ロボット「EffiBOT」と「Marble」を用いた自律・追従走行の実証実験を行った。

 不特定多数の人が行き交う環境下において、両機を活用することで、業務負荷の削減や人手のみに頼らない新たなサービスについて検証した。

自律搬送ロボットはコントローラーで操作

 実証試験では、Marbleに、野菜を積んだEffiBOTを追従走行させ、丸ビル敷地内に併設された丸の内ラグビー神社から、丸の内仲通りで開催されたイベント「ジャパンハーヴェスト2019」に出展した販売店にその野菜を届けることを試みた。

Marble

 具体的には、貨客混載バスで運ばれてきた農作物をEffiBOTに積載。コントローラーにより有人で操作するMarbleを先導させ、その後ろをEffiBOTの追従機能でジャパンハーヴェスト2019の販売店まで走行させた。

EffiBOT

 今回、実証実験を実施するためのスペースを提供した三菱地所の担当者は、「Tokyo Robot Collectionに協力した理由の1つに、公道で自律搬送ロボットが動かせる環境整備への期待がある。公道で使えるようになることで、本当の意味で役立つ製品になると考えている。実用化に向け、公道での安全性を調べる目的で、フィールドを提供する形で今回参画した」と語った。

 Marbleは、米Marbleが開発した製品で、無人で屋外をシームレスに走れる自律移動型の運搬ロボット。自動ドアの開閉を認識し、オートメーションで建物内外の走行ができ、建物の入り口や段差などの障害に柔軟に応じられる。GPSではなく、高性能LiDARと複数のカメラで自動運転が可能なため、通信環境の悪い屋内での使用にも対応している。

 EffiBOTは、最大300キロの荷物を載せられ、ボタン1つで操作する追従ロボット。取り付けられたボタンを押すことで、障害物をセンサーで検知し、避けながら指定した対象に従って進む。

※食と農林漁業の祭典「ジャパンハーヴェスト」は、生産者と消費者は交流できる体験・ふれあい型のイベント。農業体験や試食・販売、展示などを繰り広げる。

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