調査リポート
» 2019年11月01日 06時43分 公開

建設業の給与調査:建設業の平均給与は「40.3万円」で、製造業の「39.1万円」を上回る (1/2)

ヒューマンタッチ総研は、厚生労働省が発表した毎月勤労統計調査から建設業の給与動向を製造業との比較でまとめた。レポートによると、建設業の常用労働者1人に対する平均給与額は大幅に増加し、2015年には製造業を上回ったという。

[石原忍,BUILT]

 ヒューマンタッチが運営するヒューマンタッチ総研は2019年10月29日、厚生労働省が発表した毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)から建設業の給与動向をまとめたレポートを公表した。

■平均月間の給与額は大幅に増加

 レポートでは雇用は増加するが給与は上昇しない状況の中、深刻な人手不足となっている建設業で働く人の給与をリサーチし、毎月勤労統計調査のデータを中心に分析している。

 厚生労働省が2019年10月8日に発表した8月の毎月勤労統計調査(従業員5人以上)によると、常用労働者の1人あたり平均月間の給与総額が2カ月連続で減少した。

 2019年月別の常用労働者の1人平均の現金月間給与総額※1の伸び率を見ると、全産業計ではわずかに前年を上回った6月以外は全ての月で前年割れとなった一方、建設業は前年割れとなった7月以外は、前年を上回った。

 とくに、8月は6.2%増と大幅に伸長し、産業全体の平均で給与が減少する中、建設業では増加基調にあることが判明した(図表1)。

※1.現金給与額=所定内給与+所定外給与(残業手当など)+特別給与(ボーナスなど)

図表1 常用労働者1人平均月間現金給与額伸び率の推移> 出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査」より作成

■建設業の平均月間現金給与額は2015年に製造業を上回る

 次に、常用労働者1人あたり平均月間の現金給与額の年間平均推移を見ると、建設業の給与は2012年以降で製造業を上回るペースで増加し、2015年には製造業を上回った。2018年における建設業の1人平均月間給与総額は40万3700円で、製造業の39万1462円を1万円以上も上回った。

図表2 常用労働者1人平均月間現金給与総額の推移 出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査」より作成

 

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