第2部は、エコモット 営業本部コンストラクションソリューション部 部長の澤田 幸寛氏が登壇し、開発中のウェアラブルカメラシステム「MET-EYE」を紹介した。
建設現場では人手不足が加速し、作業熟練者は、各現場へ足を運び業務内容のチェックや指示をする必要があり、負担が大きくなっている。こういった課題を解決するのがMET-EYE。
MET-EYEは、クラウドサーバを介して、遠隔地から作業者が装着しているカメラの映像を確認し、指示することができることに加え、同時に複数台の映像を確かめられ、クラウド上で録画した過去の動画を閲覧することも可能だ。
澤田氏は、「開発するにあたって、どのような方でも容易に使えるように、シンプルな設計をコンセプトとした。構成機材は、通信デバイス、モバイルバッテリー、ウェアラブルカメラのみで、テザリング用のモバイルルーターの携帯は不要。カメラは、モバイルバッテリーを接続した通信デバイスにつなげるだけで起動する。ヘルメットのつば部分に取り付ける仕様で、視界を遮らない。Webブラウザで、クラウドベースのユーザーインタフェース(UI)を使用し、撮影した動画を見られるので、場所を選ばずに業務の支援が行える。2019年内をめどに、双方向通信の仕組みを作り上げていく」とコメントした。
通信デバイスは、LTE通信を採用しており、外形寸法が81(幅)×141(奥行き)×40(高さ)ミリ、消費電力最大15ワット、使用温度範囲マイナス10〜70℃、SDカードとmicroSDHCカードに対応している。
カメラは、インタフェースにUSB2.0 UVC(USB Video Class1.0対応)を備え、外形寸法が91(幅)×61(奥行き)×46(高さ)ミリ、重量が約50グラム(コード、コネクター含まず)、画像サイズはHD:1280×720、VGA相当:640×360ピクセル。搭載された映像デバイスは、サイズが1/2.7インチ、カラーCMOS方式、100万画素。レンズは、F値が2.4、画角が水平110度、垂直70度。
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