アクティオ、森林計測サービスで最適な作業道設計を支援建設・測量生産性向上展2019

アクティオは、森林計測サービスを開発し、森林データベースの構築と運用、調査作業の自動化と機械化を推進している。

» 2019年05月28日 08時25分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 アクティオは、「建設・測量生産性向上展2019」(会期2019年5月22〜24日、幕張メッセ)で、レーザー計測器、マルチスペクトルセンサーなどを用いた森林計測による、木材管理支援サービスを紹介した。

森林データベースの構築や自動化目指す

 森林計測は、ドローンなどにより空から対象となる森林を測定し、各樹木の位置やサイズなどの抽出を行い、材積量の算出や作業道の設計に生かすことができる。

 アクティオは、森林計測により、森林データベースの構築と運用や、調査作業の自動化と機械化などを目指している。

レーザー計測機とマルチスペクトルセンサーを搭載したドローンを展示

 森林計測サービスでは、LiDAR USA製レーザー計測器「ScanLook Snoopy V-Series 」と、MicaSense製マルチスペクトルセンサー「RedEdge-M」を搭載したドローンを貸し出す。計測内容の解析もサービスに組み込み、2019年から実証実験を重ねるとともに、事業を展開していくという。

森林計測のデータ解析と利用の流れ 出典:アクティオ

 計測解析内容は、樹冠下の構造、個々の樹木に関する、樹種、最大高さ、体積、面積、周囲長、平均NDVI(植生の分布状況や活性度を示す指標)となる。また、樹種の精度評価には現場データまたは、専門家の知識が必要となる場合があるとしている。

同社が提案する森林計測による木材管理 出典:アクティオ

 ブース担当者は「このサービスを利用することで、最適な作業道の設計が実現できると考えている」と語った。

 このほか、7つのバーナーを搭載した路面ヒーター車「マグマジェット」も披露した。マグマジェットは、冬季の道路工事で活躍するヒーターを搭載した車両。路面を加熱することで、雪や氷の溶解やぬれた路面を乾燥させることができる。

屋外で行われたマグマジェットの実演風景

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