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» 2018年12月06日 09時00分 公開

i-Construction:建設ICT市場の成長を目指す「アクティオ版i-Construction」、ICT土工体験会から探る (2/3)

[石原忍,BUILT]

ドローンを使い3次元設計のベースとなる画像・データを取得

 こうしたi-Constructionの動向を踏まえ、体験会では、起工測量から最後の出来形帳票の作成までの流れを参加者が実際に体験した。

 ドローンを使った空中写真撮影では、あらかじめフライトプランを設定することで、上昇下降以外は自動で飛行する。それだけでは、現場の位置情報がひもづかないため、対空座標を事前に設置し、中心点にターゲットとなる「プリズム」を配置して追尾する測量機「トータルステーション(TS)」で測り、XYZの座標点を取得。

 ドローンが現場の空中をフライトし、写真を撮影すると対空標識が必ず写っているため、XYZの座標情報を手入力していくことで、高さ情報が写真に与えられ、3次元化が可能になる。平面的に現場状況を捉えるよりも、現場の高さを持っているデータのため、土量の計算や施工計画を立てることに役立つ。

プリズムでの座標点測量
プリズムとトータルステーション
ドローンのフライト

 測量方法にはレーザースキャナーを使う手法もあり、レーザースキャナーでは現場に三脚を設置し、照射されるレーザーが跳ね返った点を捕捉することで、ドローン撮影と同様の点群データが取得できる。ただ、ドローンに比べるとレーザーの方が精度が高く、ドローンを飛ばせない住宅地や電波が弱まる高圧線の多いエリアなども含め、アクティオでは現場に応じた測量方法の提案を行っている。

ドローンで撮影した写真に座標を付与(左)し、点群データを作成(右)

 3次元データを導入する際は、発注図書が現行では2次元の図面のため、施工者が3次元データに作り変える必要がある。会場では福井コンピュータの建設CADソフト「武蔵」を使い、PC上平面・縦断線形、横断形状を数値化して入力し、3次元の設計データCIMモデルを作成。道路であれば、平面図からは直線やカーブの箇所、縦断図からは標高・勾配、横断図からは法面の角度・幅員などのそれぞれの情報を読み取って入力する。

 図面を3次元化することで、現況に対して設計の差分が、現場に行かなくても確認できるメリットが生まれる。現場で使う概算土量も、これまでは手作業で計算していたが、PC上だけで簡易的に済む。

ベースとなる平面図(左)と3Dモデル(右)

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